港町ハイフォンの中心部に、8月28日から週末だけの歩行者天国が生まれる。クアンチュン通りからチャンフンダオ通り、オペラハウス広場にかけての中央緑地帯を歩行者に開放し、地元の特産やOCOP認定品を売る屋台22〜30店が並ぶ。ハイフォンとハイズオンが合併して以降で初の歩行者天国であり、市が掲げる「夜間経済」の実験でもある。週末にハイフォンを訪れる在住者や旅行者にとって、食べ歩きと文化イベントを一度に楽しめる新しい拠点になる。
金・土の夜、オペラハウス前が歩行者天国に
開放されるのは毎週金曜と土曜の夜。会場はクアンチュン通り〜チャンフンダオ通りとオペラハウス広場周辺の緑地帯で、統一された現代的なデザインの屋台が並ぶ。売られるのは地元の食べ物や特産品、OCOP(一村一品)認定の品が中心で、文化パフォーマンスやエンターテインメント、若者向けのeスポーツ・技術体験も用意される。無料Wi-Fiが飛び、支払いはQRコードに対応する。8月28日の開幕式は午後6時にオペラハウス広場で始まり、軍楽隊のパレードや獅子舞・龍舞が披露される。
| Item | Details |
|---|---|
| Start date | 2026年8月28日(開幕式18時・オペラハウス広場) |
| Location | クアンチュン通り〜チャンフンダオ通り/オペラハウス広場周辺 |
| 開催 | 毎週金曜・土曜の夜 |
| 出店 | 約22〜30店(地元特産・OCOP認定品ほか) |
| Facilities | 無料Wi-Fi・QRコード決済・統一デザイン屋台 |
合併後初、そして「夜間経済」の実験
この歩行者天国は、ハイフォン・ハイズオン合併後で初めての試みだ。市の副局長は「試験的な運用で夜間経済モデルを評価・改善し、独自の観光地を作れる」と位置づける。夜の時間帯に人を歩かせ、飲食と物販で滞在を伸ばす——ハノイの旧市街やホーチミンのグエンフエ歩行者天国が観光の定番になったのと同じ狙いを、港町ハイフォンが後発で取りにいく格好だ。OCOP認定品を前面に出すことで、単なる屋台街ではなく「地元の作り手を見せる場」にしている点も特徴になる。
在住者・旅行者にとっての使いどころ
ハイフォンはハロン湾やカットバ島への玄関口でありながら、夜の過ごし方が限られてきた。週末の歩行者天国は、その「夜の空白」を埋める。OCOP屋台は、地元でしか買えない食品や工芸を一度に見比べられるため、土産探しの効率が良い。ベトナム料理が海外で高く評価されるいま、港町の海産物や郷土食を屋台で食べ歩ける場は、旅程に組み込む価値がある。地方の文化イベントを旅の目的にする流れは、連休限定の伝統公演などとも共通する。
実務的には、QR決済に対応する分、少額の現金と決済アプリの両方を用意しておくと安心だ。開幕直後は混雑が予想されるため、落ち着いて回るなら数週後の週末が狙い目になる。
訪れる前のポイント
- 開催は金・土の夜のみ。平日は通常の道路に戻るため曜日を間違えない。
- 支払いはQR対応だが、屋台によっては現金が早い。小額紙幣を用意しておく。
- OCOP屋台は日持ちする加工食品・工芸が土産向き。生鮮は持ち帰り条件を確認。
- 開幕式(8/28)は混雑必至。ゆっくり楽しむなら翌週以降の週末が快適。
- ハロン湾・カットバ島へ向かう前後泊に組み込むと、港町の夜を無駄なく使える。
- 文化パフォーマンスの開始時刻は日によって変わる。目当てがあれば当日の告知を確認する。
「夜間経済」を取りにいく地方都市の競争
歩行者天国は、ベトナムの地方都市が「夜間経済」を育てるための共通の手段になりつつある。日中の観光だけでは滞在時間も消費も伸びにくい。夜に人を歩かせ、飲食・物販・エンターテインメントで滞在を延ばす狙いだ。ハノイのホアンキエム湖周辺やホーチミンのグエンフエ通りが観光の核になったのは、この「夜の回遊」を設計できたからで、ハイフォンは後発でその型を取りにいく。無料Wi-FiとQR決済を最初から組み込んだ点は、若年層とインバウンドの両方を意識したものだ。港町を訪れる在住者・旅行者にとっては、これまで手薄だった「夜の選択肢」が週末に一つ増えることを意味する。
Summary
ハイフォンの歩行者天国は、合併後初・週末限定・OCOP前面という三つの特徴を持つ夜の新スポットだ。港町の郷土食と文化イベントを一度に味わえる場は、在住者の週末にも、ハロン湾へ向かう旅行者の前後泊にも組み込みやすい。夜のハイフォンに、歩いて楽しむ理由がひとつ増えた。
Sources
・DTiNews「Haiphong to open city-centre pedestrian street」(2026年8月22日)
https://dtinews.dantri.com.vn/lifestyle/haiphong-to-open-city-centre-pedestrian-street-20260821164427668.htm
