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ベトナムへの旅行を考えているけれど、どこに行けばいいのか迷っていませんか?
南北に細長く伸びるベトナムには、それぞれ異なる魅力を持つ都市が点在しています。活気あふれる大都市から、静かな歴史の街、そして美しいビーチリゾートまで。初めての旅行者にとって、どの都市を選ぶかは旅の満足度を大きく左右する重要な決断です。
この記事では、ベトナムの主要都市から穴場スポットまで、厳選した10の都市をご紹介します。各都市の特徴や魅力を知ることで、あなたの旅のスタイルに合った最適な目的地が見つかるはずです。
ベトナムは今、アジアで最も注目される旅行先の一つです。
日本からの直行便は主要都市への便があり、飛行時間は約5〜6時間。週末を含めた短期旅行でも十分に楽しめる距離にあります。ハノイやホーチミン、ダナンへの直行便が運航されており、アクセスは非常に便利です。
物価は日本と比べると驚くほど安く、食事やショッピングもリーズナブルに楽しめます。ローカルグルメや市場での買い物は特にお得で、限られた予算でも充実した旅行体験が可能です。世界遺産に登録された歴史的な街並み、美しいビーチリゾート、そして温かいベトナムの人々のおもてなしが、訪れる人々を魅了し続けています。

ベトナム最大の都市ホーチミン。
人口約900万人を擁するこの大都市は、かつてサイゴンと呼ばれ、ベトナムの経済の中心地として急速な発展を遂げています。街に出ると、絶え間なく走るバイクの流れ、高層ビルとローカル商店が混在する景色に圧倒されます。近代的なショッピングモールや高級レストランがある一方で、伝統的な市場や路地裏のフォー屋台など、ベトナムの伝統的な面も楽しむことができます。
フレンチコロニアル様式の建物、路地裏の食堂、若者で賑わうカフェエリア。それぞれが同時に存在し、観光と日常の境界が曖昧です。初めてのベトナムでも入りやすく、都市のエネルギーを肌で感じられる場所として、多くの旅行者に選ばれています。
統一会堂は外せません。
ベトナム戦争時代の大統領官邸だったこの建物は、現在は博物館として一般公開されており、ベトナムの歴史を肌で感じることができます。ゴシックリバイバル様式のノートルダム大聖堂と、隣接する中央郵便局は、どちらもフランス植民地時代の建築の傑作です。
ベンタイン市場では、交渉術がアートとなる制御された混沌に浸れます。色とりどりの果物や野菜、スパイス、衣類、そして観光客向けのおみやげまで、何でも揃っています。市場内を歩くだけで、ベトナムの多彩な食文化や工芸品に触れることができます。

ベトナムの首都ハノイは、ホーチミンとは対照的な魅力を持っています。
政治と文化の中心であり、どこか落ち着いた空気があります。旧市街を歩けば、細い通りに商いと生活が凝縮され、何世代も続く営みが今も続いています。狭い路地に歴史ある建物が密集し、まるで時が止まったかのような風景が広がっています。
湖の周辺では、朝に体操をする人々や、静かに散歩を楽しむ地元の人の姿が見られます。観光地でありながら、日常がそのまま開かれている感覚が強く、街を歩くだけで歴史の積み重なりを感じます。フランス統治時代の建物が残るキンティエン殿や、ベトナム最大の湖であるホアンキエム湖も見どころです。
ハノイは世界遺産へのゲートウェイとしても知られています。
ハロン湾へは日帰りでアクセスできます。海面から突き出た無数の奇岩は、まるで龍の背が連なるような幻想的な景色。船に乗って湾内をクルーズすれば、鍾乳洞やフローティングビレッジに立ち寄ったり、カヤックで奇岩に近づいたりするなどアクティビティも充実しています。
チャンアンやニンビンなど、列車やバスを使って訪れることができる世界遺産も点在しており、ハノイを拠点にした周遊旅行が楽しめます。
ベトナム中部の美しい海岸線に沿って位置するダナン。
近年急速に発展し、ビーチリゾートとしての知名度も高まっています。ミーケービーチに代表される長い砂浜は、観光客だけでなく地元の人の憩いの場でもあります。白砂のビーチが広がり、穏やかな波と透き通った海が自慢で、サーフィンやパラセーリングといったアクティビティも充実しています。
街自体はコンパクトで、移動しやすく、初めての中部滞在にも向いています。都市的な便利さと、自然の近さが共存している点が特徴です。モダンなショッピングセンターや素晴らしいレストランから数分以内に手つかずのビーチを提供しており、この都市のインフラは、清潔な街路、効率的な公共サービスで発展したアジアの都市に匹敵します。
ダナンは世界遺産を巡る拠点としても最適です。
ホイアンへは車で約30分。旧市街が世界遺産に登録されており、夜になるとランタンの灯りが街を包みます。観光地として整備されていますが、過度な派手さはなく、歩く速度まで自然とゆっくりになります。川沿いを歩き、古い家屋や商館を眺めていると、かつて交易で栄えた港町の記憶が重なります。
フエへも日帰りで訪れることができます。かつての王都であるフエには、王宮や寺院、皇帝陵などが点在し、ベトナムの王朝文化を静かに伝えています。

ダナンから少し足を伸ばすと、まったく異なる時間が流れるホイアンに到着します。
旧市街は世界遺産にも登録されており、夜になるとランタンの灯りが街を包みます。このランタンの美しさは、写真でみるより何千倍も美しいと多くの旅行者が語ります。黄色を基調とした建物が多く、内装もどこか中国を思わせるような作りのお家がとても多いです。
街ごと世界遺産なので、歩くだけでもノスタルジックな気分を味わうこともできます。街の至る所にカフェがあり、おしゃれなカフェでのんびり過ごすのもいいでしょう。川沿いを歩き、古い家屋や商館を眺めていると、かつて交易で栄えた港町の記憶が重なります。昼と夜で表情が大きく変わるのも、この街の魅力です。
ホイアンは小さい都市でひたすら美しい街なので、女子旅、ひとり旅、カップル旅行におすすめです。日本ではまだ有名ではないかもしれませんが、欧米では非常に人気があり、インスタ映えスポットも無数にあります。
歴史をより深く感じたい場合は、かつての王都であるフエが印象に残ります。
王宮や寺院、皇帝陵などが点在し、ベトナムの王朝文化を静かに伝えています。観光地ではありますが、全体的に落ち着いており、時間をかけて巡るほど理解が深まります。派手さよりも、余白や静けさを楽しむ場所です。
1070年にまでさかのぼるベトナム初の大学である文廟や、美しい中庭と博士号取得者を称える古代の石碑があります。ベトナム最後の王朝の都として、歴史的建造物が点在しており、ベトナムの文化と歴史を深く理解できる貴重な場所となっています。
フエの建造物群は世界遺産に登録されており、ベトナムの王朝時代の栄華を今に伝えています。静かな時間の中で、ベトナムの深い歴史に触れることができる特別な都市です。

ベトナム南部カインホア省に位置するニャチャン。
美しいビーチリゾートとして知られ、マリンアクティビティが人気です。透き通った海と白い砂浜が広がり、ダイビングやシュノーケリング、ジェットスキーなど、様々なマリンスポーツを楽しむことができます。リゾートホテルも充実しており、ゆったりとしたビーチリゾート滞在を満喫できます。
ニャチャンは、ホーチミン市から飛行機で約1時間の距離にあり、ホーチミン観光と組み合わせた旅行プランが人気です。ビーチでのリラクゼーションと都市観光の両方を楽しみたい方に最適な目的地となっています。
ベトナムの西側・タイランド湾に浮かぶベトナム最大の島、フーコック島。
島の面積は約590平方キロメートルで、白砂のビーチに透明度の高い遠浅の海が美しく「ベトナム最後の楽園」とも呼ばれています。都会の喧騒を離れてのんびりした時間を過ごせることから、国内外から多くの観光客がリゾート目的で訪れます。
特産品のヌクマムと胡椒はどちらも質が高いと評判なので、お土産にも最適です。日本からの直行便はないので、ホーチミン経由でどちらの都市も楽しむ旅行プランがおすすめです。静かで美しい自然環境が楽しめるほか、観光地としてまだあまり知られていないため、ゆったりとした時間を過ごせます。
ベトナム中部の高原に位置する観光都市ダラット。
東南アジアでありながら年間を通して18℃~23℃と過ごしやすい気候で、フランス植民地時代に避暑地として開発された歴史があります。7000平方メートルもあるフラワーガーデンは、ダラットが別名「花の都」と呼ばれるにふさわしい場所です。
中国とフランスの文化が融合した独特の造りが特徴の霊福寺や、迫力満点のダタンラ滝など、人気の観光スポットも多数あります。ナイトマーケットも毎夜開催されており、地元民や観光客で賑わいます。ホーチミンから飛行機で約1時間、またはバスで約5〜6時間の距離にあり、ホーチミン観光のついでに訪れるのがおすすめです。
ベトナム南東部に位置する港町ムイネー。
南シナ海に面しており、近年ではビーチリゾートとしての開発も盛んです。しかしながら、ダナンなどに比べるとまだまだのどかな雰囲気が残されており、地元の人々の飾らない暮らしを垣間見ることもできます。
広大な砂丘もあり、その壮大さは圧巻です。ソリで砂丘を滑り落ちるアクティビティも楽しめます。そのほか「妖精の渓流」と呼ばれる小川「フェアリーストリーム」や、かつてのチャンパ王国が築き上げたチャム塔・ポーハイ遺跡などへも足を伸ばせます。ホーチミンからバスで約5〜6時間の距離なので、ホーチミン観光の合間に1〜2泊のショートトリップがおすすめです。

ハノイよりさらに北へ約250km、標高約1600mの山間部にある村サパ。
ベトナムは54の民族からなる多民族国家であり、少数民族の多くは都市から離れた土地で生活を送っています。サパはそんな少数民族の人々が集まる街です。街のあちこちで華やかな民族衣装を身にまとった人々の姿を見ることができます。
美しい棚田が広がる景色は圧巻で、トレッキングツアーも人気です。涼しい気候と山岳地帯の自然美、そして少数民族の文化に触れられる貴重な体験ができる場所として、多くの旅行者に愛されています。ハノイから列車やバスでアクセスでき、ハノイ観光と組み合わせた旅行プランがおすすめです。
ベトナムは南北に長い国なので、地域によってベストシーズンが異なります。
北部のハノイは4月~6月または9月〜12月がベストシーズンです。南部のホーチミンは1月~2月が最も過ごしやすく、中部のダナンは2月~4月が観光に適しています。旅行の時期を計画する際は、訪れる地域の気候を事前に確認しましょう。
ベトナムの治安は比較的良好ですが、スリやぼったくりには注意が必要です。
特に観光客が多く集まる場所では警戒が必要です。貴重品は分散して持ち歩き、夜間の一人歩きは避けるなど、基本的な安全対策を心がけましょう。タクシーを利用する際は、必ず正規のタクシー会社を利用することをおすすめします。
ベトナム料理は地域ごとに特色があります。
北部のハノイではフォーやバインミー、中部のホイアンではカオラウ、そして南部のホーチミン市ではゴイクン(生春巻き)など、地域ごとに特色ある料理が味わえます。パクチーが苦手な場合は事前に伝えることで、料理から除いてもらうことができます。屋台やローカルな食堂でグルメを味わうのも、ベトナムならではの楽しみ方です。
ベトナムの都市は、それぞれが違う角度からベトナムという国を見せてくれます。
活気を求めるならホーチミン、歴史と日常を感じたいならハノイ、自然と都市のバランスならダナン、情緒を味わうならホイアン、静かな歴史に触れたいならフエ。ビーチリゾートを満喫したいならニャチャンやフーコック島、避暑地でのんびり過ごしたいならダラット、砂漠の絶景を楽しみたいならムイネー、少数民族の文化に触れたいならサパがおすすめです。
どの都市を選んでも、正解や不正解はありません。
ベトナムの観光地の魅力は、有名スポットそのものよりも、その周辺に広がる日常にあります。市場の喧騒、道端で飲む一杯のコーヒー、夕方に増えていく人の流れ。都市ごとに形は違いますが、どの街にも生活が観光のすぐ隣にあります。その距離の近さが、旅を単なる移動ではなく、体験として記憶に残す理由です。
都市を巡ることで、ベトナムの多層的な魅力が少しずつ立体的に見えてきます。あなたの旅のスタイルに合った都市を選び、ベトナムの魅力を存分に味わってください。初めてのベトナム旅行が、忘れられない思い出になることを願っています。
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