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カフェ

チュングエンEコーヒーガイド|ベトナム珈琲の巨人

このカフェの写真をもっと見たい方はTrung Nguyen E-Coffeeのカフェ図鑑ページをご覧ください。

ベトナムコーヒーの巨人のフランチャイズ版

ベトナムコーヒーの歴史を語るうえで、Trung Nguyen(チュングエン)の名前を避けて通ることはできません。1996年にダクラク省で創業したTrung Nguyen Legendは、G7インスタントコーヒーで世界的に知られるベトナムコーヒー業界の巨人です。そのTrung Nguyenが2018年に立ち上げたフランチャイズ型カフェチェーンが、Trung Nguyen E-Coffee(チュングエンEコーヒー)です。

「E」はE-commerce(電子商取引)の「E」を冠しており、デジタル時代のコーヒー体験を標榜しています。しかし、その本質は極めてベトナム的。フィンドリップで淹れる伝統的なベトナムコーヒーを、フランチャイズモデルによって全国津々浦々に届けるという壮大なビジョンを持っています。

2024年9月にフランチャイズモデルを刷新して以降、急速な拡大を遂げています。現在ベトナム全63省に800店舗以上を展開し、毎月20〜30店舗のペースで新規オープンを続けています。1,000件以上のフランチャイズ契約を締結済みで、3,000店舗という長期目標に向けて猛進中です。2025年には「ASEANトップ5ブランド」にも選出されるなど、その勢いは留まるところを知りません。

さらに注目すべきは海外展開です。2025年2月にアメリカ・カリフォルニア州に初上陸し、テキサス州にも進出。ベトナムコーヒー文化を世界に広めるという創業者ダン・レ・グエン・ヴー氏のビジョンが、いよいよ現実のものになりつつあります。

おすすめメニュー

Trung Nguyen E-Coffeeの最大の強みは、100種類以上のコーヒー製品を揃える圧倒的なメニューの幅広さです。Trung Nguyen Legendが長年かけて開発してきた多彩なブレンドを、カフェで気軽に味わえます。

まず試してほしいのが、伝統的なフィンドリップコーヒー(Cà Phê Phin)です。アルミ製のフィルター「フィン」をカップの上に置き、お湯を注いでじっくりとドリップする様子を見守る時間は、ベトナムコーヒー体験の醍醐味そのもの。Trung Nguyenの豆はロブスタ種をベースに、独自のブレンド技術で深みのある味わいを実現しています。価格は25,000〜35,000VND(約150〜210円)と非常に手頃です。

カフェ・スア・ダー(Cà Phê Sữa Đá=アイスミルクコーヒー)は、ベトナムコーヒーの代名詞ともいえる定番メニュー。濃厚なフィンドリップコーヒーにコンデンスミルクを合わせ、たっぷりの氷で冷やした一杯は、暑いベトナムの気候に最高にマッチします。29,000〜39,000VND(約175〜235円)程度です。

Trung Nguyenの最高級ラインである「Legend」シリーズも見逃せません。ジャコウネコの消化酵素をヒントにした独自の発酵技術で作られたプレミアムコーヒーで、通常のメニューより高めですが、コーヒー好きなら一度は試す価値があります。

エスプレッソベースのラテやカプチーノ、フラッペ系ドリンクも充実しており、軽食メニューとしてサンドイッチやベーカリーアイテムも用意されています。コーヒー以外にもフルーツジュースやスムージーがあるので、コーヒーが苦手な同行者がいても安心です。

地域密着型の本格カフェ

Trung Nguyen E-Coffeeの特徴は、観光地だけでなくベトナムの「生活圏」に根ざしている点です。Highlands CoffeeやThe Coffee Houseが都市部の商業エリアに集中するのに対し、E-Coffeeは住宅街や地方都市、さらにはホテルやオフィスビル、交通ハブにまで浸透しています。

これは、フランチャイズ料ゼロという画期的なビジネスモデルの成果です。通常のカフェフランチャイズでは数百万〜数千万円の初期投資が必要ですが、Trung Nguyen E-Coffeeでは加盟金もロイヤリティも不要。その代わり、Trung Nguyenの豆を使用することが条件となっています。この「ゼロフィー・フランチャイズ」モデルにより、地方の個人事業主でも気軽にカフェを開業でき、結果としてベトナム全土に店舗網が広がりました。

旅行者にとってのメリットは、観光地から外れたエリアでも「見慣れた看板」に出会える安心感です。地方都市を旅する際、言葉の通じにくい場所で安心してコーヒーを飲める場所があるのは心強いもの。メニューも全店舗でほぼ統一されているため、注文に迷うことがありません。

店舗のスタイルは、路面の小規模店からショッピングモール内の大型店まで多様です。フラッグシップ店舗ではTrung Nguyen Legendの歴史やコーヒー文化に関する展示もあり、コーヒー博物館のような雰囲気を楽しめます。ハノイやホーチミン市の主要店舗では、豆の販売コーナーも充実しており、お土産選びにも最適です。

実践ガイド

価格帯:25,000〜55,000VND(約150〜330円)。ベトナムのカフェチェーンの中でも最もリーズナブルな部類です。フィンドリップコーヒーなら30,000VND以下で楽しめます。

店舗数・エリア:ベトナム全63省に800店舗以上。ホーチミン市、ハノイはもちろん、ダナン、ニャチャン、ダラット、カントーなどの観光都市にも多数。地方都市でも見つかる可能性が高いです。

営業時間:多くの店舗が6時〜22時で営業。早朝から開いている店舗も多く、朝の散歩ついでのモーニングコーヒーに便利です。

注文のコツ:メニューにはベトナム語と英語の併記がある店舗がほとんどです。迷ったら「Cà Phê Sữa Đá」(カフェ・スア・ダー)を注文すれば、ベトナムコーヒーの真髄を味わえます。フィンドリップは抽出に5分ほどかかるので、急いでいるときはエスプレッソベースのメニューを選びましょう。

お土産:店舗でTrung Nguyenのコーヒー豆やドリップパックを購入可能。G7インスタントコーヒーはスーパーでも買えますが、E-Coffee店舗ではLegendシリーズなど上位グレードの商品も揃っています。日本へのお土産にも喜ばれます。

Wi-Fi・電源:ほとんどの店舗で無料Wi-Fiと電源を提供。地方のフランチャイズ店舗でも基本的に利用可能です。

まとめ

Trung Nguyen E-Coffee(チュングエンEコーヒー)は、ベトナムコーヒー業界の巨人Trung Nguyen Legendが展開するフランチャイズ型カフェチェーンです。全63省に800店舗以上という圧倒的なネットワークで、ベトナムのどこにいても本格的なフィンドリップコーヒーが楽しめます。

フランチャイズ料ゼロという革新的なモデルで急拡大中のこのチェーンは、都市部の洗練されたカフェとは異なる、ベトナムの日常に溶け込んだコーヒー体験を提供してくれます。25,000VND(約150円)からという手頃な価格で、G7やLegendシリーズの本場の味を楽しめるのは、コーヒーの国ベトナムならではの贅沢。地方都市を巡る旅の途中で見つけたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

ベトナムの活気ともに事業を伸ばしていく。
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小島 怜

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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