ベトナムコーヒーの世界へようこそ。コンセプトページはこちら
コラム

ブランドストーリー|路上で味わうベトナムの勢い

本ベトナムコーヒーサイトを運営している、小島怜と申します。この記事ではなぜこのメディアを運用しているのかをご紹介しつつ今後の展開について触れていきたいと思っています。

小島怜

自己紹介について|小島怜

ベトナム在住歴約2年半(2025年末時点)で主にホーチミンを拠点にしています。元々は、京都出身で大学では農業法人により地域活性化について研究をしていました。そこから大学時代の2020年に、OYAOYAという規格外野菜を使った乾燥野菜の事業を立ち上げました。(2022年に法人化:株式会社Agriture

ベトナムの街並み

初めてのベトナムは縁があり、2019年の当時大学生の時に訪れました。街を行き交うバイクをはじめ、街の大通りではパブリックビューイングでの盛り上がり、路上に多くあるカフェでそれぞれの時間を過ごす人々。そんな街並みに魅了されたのを今でも覚えています。

その中でもベトナムコーヒーは、飲むと少し気分が悪くなるほど味にパンチがあるほど重い苦さに特徴があります。しかし現地の方と一緒にカフェに行くと、苦いコーヒーとお茶(チャダー)を交互に少しずつ飲んでいる光景を目にしました。苦いコーヒーをお茶で薄めるような感覚でしたが、2年以上経った今では毎日飲むほどまでに好きになっていました。

私は、ベトナムコーヒーの味よりも、カフェで流れる時間・回りの音を含めた空間が非常に心地いいと感じており、このような体験を届けたいと思ったのが本メディアの立ち上げ経緯でもあります。

ベトナムコーヒー

カフェという空間

ベトナムでは路上で椅子を並べただけのカフェと、綺麗な店内の2パターンが一般的です。前者はローカルと言われベトナムらしい体験をすることができます。一方で、後者の綺麗な店内カフェであってもベトナムは空間デザインが非常に優れており、自然と融合したお店や鏡ばりで近未来を演出したカフェなど様々な工夫が施されています。

下記の写真のように自然と融合したお店も珍しくなく、まさしくベトナムはカフェ天国といえます。

カフェ空間

ベトナムコーヒーを伝えるということ

このメディアでは、単にコーヒー豆の情報やおすすめカフェを紹介することを目的としていません。私自身がベトナムで体験してきた、コーヒーを中心に生まれる時間の流れや、街の空気、人との距離感を含めて伝えていきたいと考えています。

その中でも、ベトナムのコーヒーは、ロブスタ種が中心で、日本で一般的に飲まれているアラビカ種とは味わいも位置づけも異なります。そのためただ情報だけを受け取り飲むと「苦い」「重い」という印象だけで語られることも少なくありません。さらにお土産で売られているコーヒーを買っても苦くあまり良い印象を持てない可能性もあります。

その理由の一つが、私自身がベトナムでコーヒーの生産現場に触れる機会を得たことでした。観光やカフェ巡りだけでは見えてこない、土壌や気候、収穫後の工程、そして生産者の考え方に触れる中で、ロブスタコーヒーの印象は大きく変わっていきました。

コーヒー豆

実際に関わっているのが、ベトナム中部・ダクノンというエリアのコーヒー農園です。身近な人が運営するこの農園では、ロブスタ品種を中心に栽培が行われており、日々の栽培管理から収穫後の乾燥状態まで、現場に即した情報を直接知ることができます。

こうした背景があるからこそ、単なる情報発信にとどまらず、現地で育ったコーヒーをどのような形で届ければ、ベトナムで感じた体験に近づけるのか。その答えを、商品という形で探っていきたいと考えています。

Đắk Nông(ダクノン)のエリアは↓

ベトナムのコーヒー事情

ベトナムは、世界有数のコーヒー生産国として知られています。生産量では世界第2位を誇り、その多くが中部高原地帯で栽培されています。ダクノンをはじめとする高原エリアは、標高が高く、火山性土壌と安定した降雨量に恵まれており、コーヒー栽培に適した環境が整っています。

この圧倒的な生産量を支えているのが、ロブスタ種です。ベトナムで生産されるコーヒーの約9割はロブスタ種とされており、病害に強く、収量が安定しやすいことから、国の主要な農産物として長年栽培されてきました。ロブスタはカフェイン量が多く、苦味とコクが強いのが特徴で、インスタントコーヒーやブレンド用途を中心に、世界中で消費されています。

ロブスタ種の課題

一方で、このロブスタ中心の生産構造は、いくつかの課題も抱えています。
まず、国際市場ではアラビカ種に比べて価格が低く設定されやすく、品質よりも収量を優先した栽培になりやすい点です。その結果、農家の工夫や味の違いが評価されにくく、価格競争に陥りやすい状況が続いています。

また、多くのベトナム産コーヒーは農園単位ではなく、地域単位で集荷・混合された状態で流通します。その過程で、産地ごとの個性や精製方法の違いは見えなくなり、「ベトナム産ロブスタ」という一括りの評価に集約されてしまいます。

さらに、消費地との距離も課題の一つです。日本を含む多くの国では、どの地域で、どのような環境で育ち、現地でどのように飲まれているのかを知る機会がほとんどありません。そのため、「苦い」「重い」「安い」といった印象だけが先行し、本来の風味や使い方の可能性が十分に伝えられていないのが現状です。

こうした構造の中で、ロブスタは価格と効率を軸とした市場に組み込まれ、その価値が正しく語られる機会を失ってきました。

ベトナムコーヒーの農園

こうしたベトナムのコーヒー事情を知る中で、私自身が強く感じたのは、ロブスタという品種そのものではなく、「伝え方」や「届き方」に課題があるということでした。産地や農園、飲まれ方の文脈が切り離されたまま流通することで、本来の価値が十分に伝わっていないのではないかと感じています。

だからこそ、本メディアでは情報発信にとどまらず、実際に手元で楽しめる形でのコーヒーづくりに取り組んでいきます。産地や品種の特性を理解したうえで、どのような形であれば日常の中で自然に取り入れてもらえるのか。その問いに向き合いながら、商品開発という形で一つひとつ形にしていく予定です。

このメディアは、その過程を共有する場でもあります。ベトナムのコーヒー文化や産地の背景を伝えながら、ロブスタの新しい向き合い方を提案していきたいと考えています。

代表プロフィール|小島怜

京都出身。大学では農業や地域産業をテーマに学び、生産と流通の構造に関心を持つ。在学中の2020年、規格外野菜を活用した乾燥野菜事業「OYAOYA」を立ち上げ、農産物の付加価値化を目的とした事業運営を開始する。

事業は順調に成長し、2022年に法人化。株式会社Agritureを設立し、乾燥野菜・食品原料の製造販売を軸に、BtoB向けのOEM、業務用原料供給、商品企画支援などを展開。国内の農家・加工事業者と連携しながら、食品メーカーや小売事業者向けの原料・商品開発を行ってきた。

その後、Agritureの事業は貝印グループへ事業売却。売却後もCEOとして事業運営に携わり、ブランドの再設計、商品ラインナップの整理、BtoB向け事業モデルの構築などを主導。OEMや業務用原料供給を中心に、法人向けの取引拡大と事業基盤の強化を進めている。

また、2022年から2023年にかけては、Pizza 4P’s(Pizza4Ps)にて新規事業開発に従事。ベトナム・インドを横断し、Web領域のディレクション、システム設計、商品・食材調達など、事業立ち上げに関わる実務を幅広く担当した。

ご連絡先:

・Mail:kojima@oyaoya-kyoto.com
・note:https://note.com/juv225
・Instagram:https://www.instagram.com/rei_kojima_/

ベトナムの活気ともに事業を伸ばしていく。
広告掲載募集中

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP