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ベトナムは世界有数のコーヒー生産国として知られています。フランス植民地時代から続く歴史の中で育まれたコーヒー文化は、今や国民の日常に深く根付いています。
濃厚で香り高いロブスタ種を中心としたベトナムコーヒーは、独特の風味が特徴的です。日本のコーヒーとは一線を画す深い味わいに、初めて口にする人は驚くかもしれません。
ベトナムコーヒーといえば、独自の抽出器具「フィン」を使った淹れ方が定番となっています。テーブルに置かれた小さな金属製フィルターからゆっくりと落ちるコーヒーは、まるで時間の流れそのものを味わうような体験です。

街角のカフェに立ち寄れば、エッグコーヒーやココナッツコーヒーといったユニークなバリエーションに出会えます。これらは観光客だけでなく、地元の人々にも愛されている一杯です。
世界遺産に登録されたホイアンの旧市街は、黄色い壁やランタンが目を引く美しい街並みで知られています。この歴史ある街では、古い商家を改装したカフェが数多く点在し、独特の雰囲気を醸し出しています。
2025年現在、ホイアンのカフェシーンは以前にも増して活気づいています。伝統的な建物を活かしながらも、現代的なエッセンスを取り入れたおしゃれなカフェが次々とオープンしているのです。

特に注目すべきは、ホイアン旧市街のメインストリートであるチャン・フー通りに位置する「Hoi An Roastery」です。自家焙煎の美味しいコーヒーが評判で、2階のバルコニーからは街並みを一望できる人気スポットとなっています。
また、Instagram映えするスポットとして若い観光客に人気なのが「Faifo Coffee」です。3階建ての建物の屋上からは、ホイアンの古い街並みを一望でき、特に夕暮れ時の景色は格別です。
ホイアンを訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが「92 Station」。4階建ての建物の最上階からは、美しい景色を眺めながらコーヒーを楽しむことができます。
どうですか?ホイアンのカフェ巡りが楽しみになってきませんか?
観光客で賑わう人気店も魅力的ですが、地元の人々に愛される穴場カフェもホイアンの魅力です。観光ガイドには載っていない、知る人ぞ知る隠れた名店を紹介します。
まず訪れたいのが「Hoi An Coffee Hub」。旧市街の裏路地に位置するこじんまりとしたカフェですが、地元民にも愛される本格的なベトナムコーヒーが楽しめます。観光客向けに甘さを調整していない、本場の味わいを体験できるスポットです。

次におすすめなのは「Mot Hoi An」。美味しくて可愛らしいハーブティーが楽しめるカフェとして、SNSで話題になっています。ベトナムコーヒーだけでなく、現地のハーブを使った爽やかな飲み物も試してみる価値があります。
そして見逃せないのが「GIONG」。昔の商家を改築した本格的なベトナムコーヒー専門店です。店内は奥に長く、手前でコーヒー豆を販売し、奥にカフェスペースがあるという独特のレイアウト。
古い建物の外壁や天井をそのまま活かした内装は、ホイアンの歴史を感じさせます。裏庭には井戸もあり、ベトナムの伝統的な生活様式を垣間見ることができるスポットです。
「コーヒーを通じて街や人々の息づかいを感じる」—これこそがホイアンカフェ巡りの醍醐味です。
ホイアンのカフェで出会えるベトナムコーヒーは実に多彩です。伝統的なものから創作系まで、ぜひ試してほしいメニューを紹介します。
まず外せないのが「カフェ・スア」。練乳入りのベトナム伝統的なコーヒーで、濃厚な苦みと甘さのコントラストが絶妙です。暑い日には氷を入れた「カフェ・スア・ダー」がおすすめ。
私が初めてホイアンでカフェ・スア・ダーを飲んだ時は、その濃厚さと甘さのバランスに驚きました。日本のアイスコーヒーとは全く異なる味わいに、ベトナムコーヒーの奥深さを実感したものです。

次に試したいのが「エッグコーヒー」。卵黄と練乳を泡立てたクリーミーな層をコーヒーの上に乗せた一品で、まるでデザートのような味わいです。ハノイ発祥の飲み物ですが、今ではホイアンのカフェでも人気メニューとなっています。
さらに、ココナッツの風味を活かした「ココナッツコーヒー」も見逃せません。ホイアンのカフェでは特に暑い季節に人気で、南国らしい爽やかな一杯です。
コーヒー好きなら、ぜひ「カフェ・デン」(ブラックコーヒー)も試してみてください。添加物なしで味わうベトナムコーヒー本来の風味は、コーヒー通をうならせる深みがあります。
あなたはどのベトナムコーヒーに挑戦してみたいですか?
ホイアンでカフェ巡りを楽しむなら、季節選びも重要です。2025年現在、ベトナム中部の気候を考慮すると、乾季にあたる1月から8月がおすすめです。特に2月から4月は比較的涼しく過ごしやすい時期となっています。
暑さが厳しい5月から8月は、早朝や夕方以降のカフェ巡りがベスト。日中は冷房の効いた室内のカフェで過ごすのも一つの方法です。
雨季の9月から12月は、スコールが突然降ることもありますが、雨上がりのしっとりとした古都の雰囲気を楽しめる魅力もあります。カフェの窓から眺める雨に濡れた石畳の風景は、また格別です。
カフェ巡りの際は、旧市街の中心部から少し離れた場所にも足を伸ばしてみてください。川沿いのカフェからは、のどかな水辺の風景を眺めながらコーヒーを楽しむことができます。
また、アンバンビーチ近くの「The DeckHouse An Bang Beach」のようなビーチサイドのカフェでは、海を眺めながらのんびりとした時間を過ごせます。
ホイアンのカフェでは、コーヒーだけでなく地元の軽食も一緒に楽しむのがおすすめです。「ホワイトローズ」と呼ばれる蒸し餃子や、バインミーなどのベトナム料理とコーヒーの組み合わせは、現地の食文化を体験する素晴らしい方法です。
ホイアンで味わった美味しいコーヒーを日本に持ち帰りたいと思ったら、いくつかの選択肢があります。旧市街には、コーヒー豆や茶葉を専門に扱う「HOA CHAMPA」のような店舗があり、小分けされた商品が手に入ります。
特に人気なのが「G7」ブランドのインスタントコーヒー。市場では日本で購入するよりもかなり安く手に入るため、バラマキ土産にも最適です。
本格的なコーヒー豆を求めるなら、「Hoi An Roastery」や「GIONG」などの専門店がおすすめ。自家焙煎の新鮮な豆を購入できます。
お土産を選ぶ際のポイントは、真空パックされた商品を選ぶこと。鮮度を保ちやすく、日本への持ち帰りも安心です。また、豆の状態よりも挽いた粉の方が日本の税関を通りやすいという声もあります。
ホイアンで過ごした思い出の味を日本でも楽しめるよう、お気に入りのコーヒーを見つけてみてください。
古都ホイアンでのコーヒー体験は、単なるカフェ巡り以上の魅力があります。世界遺産の美しい街並みの中で味わうベトナムコーヒーは、その土地の歴史や文化を感じられる特別な時間です。
伝統的なフィンを使った淹れ方から、エッグコーヒーやココナッツコーヒーといった創作系まで、多彩なバリエーションが楽しめるのもホイアンならでは。観光客向けの人気店から地元民に愛される隠れ家的カフェまで、自分好みの一杯を見つける旅は尽きることがありません。
2025年のホイアンは、伝統と革新が融合した魅力的なカフェシーンを展開しています。次回ベトナムを訪れる際には、ぜひホイアンのカフェでゆったりとした時間を過ごしてみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです。
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