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ホーチミンへの旅を計画するとき、最初に悩むのが滞在日数です。
結論から言えば、現地滞在2泊3日(日本からの移動を含めると4日間)あれば、ホーチミンの主要な魅力を充分に味わうことができます。市内中心部に観光名所が密集しており、空港からのアクセスも良好なため、短期間でも効率的に楽しめる都市なのです。
ただし、これはあくまで「市内観光を中心に楽しむ場合」の目安です。メコン川クルーズやクチトンネルといった郊外観光も含めたい場合、あるいはカフェ巡りやローカル市場での買い物をゆっくり楽しみたい場合は、3泊4日以上の滞在がおすすめです。

初めてのホーチミンなら、この2泊3日プランが最適です。
タンソンニャット国際空港に到着したら、まずは市内中心部へ。空港から中心部まではタクシーで約30分、配車アプリのグラブを使えばスムーズに移動できます。ホテルにチェックインを済ませたら、早速街歩きをスタートしましょう。
最初に訪れたいのは、フランス統治時代の面影を残すサイゴン大教会と中央郵便局です。赤レンガ造りの荘厳な教会と、エッフェル塔の設計者が手がけた美しいアーチ型天井の郵便局は、ホーチミンを象徴する建築物。現在サイゴン大教会は修復工事中ですが、外観だけでも一見の価値があります。
午後は統一会堂へ。かつて南ベトナム政府の大統領官邸として使用され、ベトナム戦争終結の舞台となった歴史的建物です。豪華な内装と当時の政治の息吹を感じられる空間は、ホーチミンの歴史を理解する上で欠かせません。
夕方になったら、ドンコイ通りへ繰り出しましょう。「ベトナムの銀座」とも呼ばれるこのエリアには、おしゃれなカフェやレストラン、雑貨店が並びます。夜のライトアップされた街並みは、昼間とはまた違った魅力を放ちます。
2日目は、クチトンネルとメコンデルタを巡る日帰りツアーがおすすめです。
クチトンネルは、ベトナム戦争時に使用された地下トンネル網で、片道約1.5〜2時間の距離にあります。実際にトンネル内を歩くことができ、当時の戦争の過酷さを肌で感じられる貴重な体験です。午前中にクチトンネルを見学し、午後はメコンデルタへ向かうツアーが効率的でしょう。
メコン川クルーズでは、ジャングルのような水路をボートで進み、果樹園や蜂蜜農園を訪問できます。現地ツアーを活用すれば、移動や言語の心配なく、充実した一日を過ごせます。

最終日は、ホーチミンのローカルな魅力を堪能しましょう。
午前中はベンタイン市場へ。ホーチミン最大の市場で、食材から雑貨、衣類、土産物まで何でも揃います。市場内では屋台でベトナム料理も楽しめるので、朝食をここで済ませるのも良いでしょう。値段交渉が基本なので、楽しみながら買い物してみてください。
午後はカフェ巡りがおすすめです。ホーチミンはカフェ文化が根付いており、歩道沿いの簡素な店から古い建物をリノベーションした隠れ家的な店まで、多彩な選択肢があります。ベトナムコーヒーを片手に、街の空気を感じながらゆっくり過ごす時間は、旅の思い出に残るはずです。
夕方は、グエンフエ通りの歩行者天国を散策。地元の人々や観光客で賑わうこのエリアは、ホーチミンの活気を最も感じられる場所です。夜になると屋台の明かりが灯り、街全体が開放的な雰囲気に包まれます。
出典TNK&APTトラベルJAPAN「ホーチミン観光は何日必要?おすすめの滞在日数とモデルプランを紹介」(2024年10月)より作成
旅のスタイルは人それぞれです。
限られた時間で主要観光地を押さえたい方には、2泊3日が最適です。市内中心部の歴史的建造物、ベンタイン市場、ドンコイ通りといった定番スポットを効率よく回れます。郊外ツアーを1日組み込めば、クチトンネルやメコンデルタも体験できるでしょう。
ただし、スケジュールはやや詰め込み気味になるため、体力に自信がある方向けです。移動には配車アプリのグラブを活用し、時間を有効に使いましょう。
観光とグルメ、ショッピングをバランスよく楽しみたいなら、3泊4日がおすすめです。
市内観光に2日、郊外ツアーに1日、そしてカフェ巡りやローカル市場での買い物に半日といった具合に、余裕を持って予定を組めます。夜はルーフトップバーで夜景を楽しんだり、ローカル食堂でベトナム料理を堪能したりと、ホーチミンの多彩な魅力を味わえるでしょう。

ホーチミンの奥深さをじっくり味わいたいなら、4泊5日以上の滞在を検討しましょう。
定番観光地に加えて、タオディエン地区のおしゃれなカフェやレストラン、タンディン教会のようなインスタ映えスポット、ローカル市場での食材探しなど、ガイドブックに載っていない場所も訪れられます。路地裏に入り込んで地元の人々の生活を垣間見たり、スパでゆっくり疲れを癒したりと、時間に追われない旅が可能です。
また、ホーチミンを拠点にして、ムイネーやブンタウといった近郊のビーチリゾートへ日帰りや1泊で足を延ばすこともできます。
どれだけ日数があっても、準備次第で旅の質は変わります。
ホーチミンでの移動は、配車アプリ「グラブ」が非常に便利です。タクシーよりも料金が明確で、言葉の壁も気にせず利用できます。日本にいるうちにアプリをダウンロードし、クレジットカードを登録しておけば、現地での支払いもスムーズです。
市内中心部は徒歩でも回れますが、暑さと交通量を考えると、短距離でもグラブを使う方が快適でしょう。
郊外観光は現地ツアーの利用がおすすめです。クチトンネルやメコンデルタは個人で行くと移動が大変ですが、ツアーなら効率的に回れます。日本語ガイド付きのツアーもあるので、歴史や文化についてより深く理解したい方は検討してみてください。
ホーチミンの魅力の一つは、リーズナブルな食文化です。
フォーやバインミーは屋台や食堂で気軽に楽しめますし、高級レストランでもベトナム料理を洗練された形で味わえます。短時間で食事を済ませたいときは屋台を、ゆっくり食事を楽しみたいときはレストランを選ぶなど、シーンに応じて使い分けましょう。
ただし、屋台で食事をする際は、清潔さを感じる店を選び、しっかり火が通ったものを食べるよう注意してください。

ベトナムは東南アジアの中でも治安が良く、夜の観光も比較的安心です。気温が下がる夜は、昼間とは違った街の表情を楽しめます。ルーフトップバーで夜景を眺めたり、ナイトマーケットで買い物をしたり、地上で人の流れに身を任せたりと、夜ならではの楽しみ方があります。
ただし、貴重品の管理には十分注意し、夜間のひとり歩きは避けるようにしましょう。
出典旅工房「ホーチミン観光【定番16選】おすすめ街歩き & モデルコース」(2025年8月時点)より作成
ホーチミン滞在に必要な日数は、あなたの旅のスタイル次第です。
主要スポットを効率的に巡るなら2泊3日、観光とグルメをバランスよく楽しむなら3泊4日、ディープな体験を求めるなら4泊5日以上が目安となります。ただし、どの日数を選んでも大切なのは、予定を詰めすぎず、街の空気を感じる時間を持つことです。
暑さに疲れてカフェに逃げ込んだ時間、道に迷ってたどり着いた食堂、偶然入った店で交わした短い会話。そうした計画外の瞬間こそが、ホーチミンという都市の魅力を最も感じられる時間になるでしょう。
この街は、完璧に理解しようとすると難しく感じますが、理解しきれないまま滞在することを受け入れると、途端に心地よくなります。ホーチミンは見る都市ではなく、身を置く都市です。数日の滞在でも、帰る頃には自分の中にこの街のリズムが残っているはずです。
さあ、あなたはホーチミンで何日過ごしますか?
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