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ベトナムの人気カフェ「コンカフェ」完全ガイド

ベトナムを旅するなら、ローカルカフェ巡りは欠かせません。なかでも、ひときわ異彩を放つ存在がCộng Cà Phê(コンカフェ)です。足を踏み入れた瞬間、まるで1970〜80年代の社会主義時代にタイムスリップしたかのような空間が広がり、そこで味わうココナッツコーヒーの甘くクリーミーな一杯は、旅の記憶に深く刻まれることでしょう。日本未上陸のこのカフェチェーン、現地でしか体験できないその魅力を余すことなくお伝えします。

1. コンカフェとは?社会主義時代へタイムスリップするカフェ

Cộng Cà Phê(コン・カフェ)は、2007年10月5日、ハノイの152D Triệu Việt Vương通りに誕生しました。創業者はリン・ズン(Linh Dung)氏。元パフォーマンスアーティストという異色の経歴を持つ彼女が着想を得たのは、1976年から1986年にかけてのベトナム「配給制時代(Bao Cấp時代)」の記憶でした。

「Cộng」という名前は、ベトナムの正式国名「CỘNG HÒA XÃ HỘI CHỦ NGHĨA VIỆT NAM(ベトナム社会主義共和国)」の頭文字に由来しています。その名の通り、店内はベトナムの社会主義時代を色濃く映し出す空間になっています。

現在、ベトナム国内に約66店舗を展開するほか、韓国に23店舗、マレーシアに4店舗、カナダに2店舗、台湾とフィリピンに各1店舗と、海外にもその勢力を拡大中です。しかし、日本にはまだ上陸していません。つまり、この独特のカフェ体験はベトナムを訪れた人だけの特権なのです。

コンカフェが多くの旅行者を惹きつけるのは、単にコーヒーがおいしいからだけではありません。社会主義時代のノスタルジーをコンセプトに据え、内装・制服・メニューのすべてが一貫した世界観で統一されている点にあります。ベトナムの歴史と文化を五感で感じられる、まさに「体験型カフェ」と呼ぶにふさわしい場所です。

2. これだけは外せない!おすすめメニュー

コンカフェのメニューは、29,000〜65,000 VND(約170円〜390円)というリーズナブルな価格帯。日本のカフェチェーンと比べると圧倒的にお手頃で、気軽に何杯でも試せるのが嬉しいポイントです。ここでは、初めての方にぜひ試していただきたいメニューを厳選してご紹介します。

① 看板メニュー:ココナッツコーヒー(Cốt Dừa)

コンカフェに来たら、まず最初に注文すべきはココナッツコーヒー「Cốt Dừa(コッ・ズア)」です。価格は約59,000 VND(約350円)。グラスの底にはベトナム特有の濃厚なドリップコーヒーが沈み、その上にふわりとしたココナッツクリームがたっぷりと乗せられています。

スプーンでかき混ぜると、苦味のあるコーヒーとトロピカルなココナッツの甘みが絶妙に溶け合い、まるでデザートのような贅沢な味わいに。シャリシャリとしたフローズン状の食感も楽しく、暑いベトナムの気候にぴったりの一杯です。SNSでも「これを飲むためだけにベトナムに行きたい」という声が後を絶たないほどの人気ぶり。ぜひ一口目の感動を現地で味わってみてください。

② バリエーション豊富:ココナッツフローズンシリーズ

ココナッツコーヒーを気に入ったら、次はバリエーションにも挑戦してみましょう。コンカフェでは、ベースとなるココナッツフローズンに様々なフレーバーを掛け合わせたシリーズが充実しています。

たとえば、緑豆(ダウサイン)を使ったフローズンは、ベトナムの伝統的なスイーツを彷彿とさせる素朴で優しい甘さが特徴。もち米フレーバーの「コム(Cốm)」は、ハノイの秋の風物詩である若い緑米の香りを閉じ込めた、ベトナムならではの一杯です。チョコレート味のココナッツフローズンは、甘党の方やお子様にもおすすめ。いずれも日本では味わえない、ベトナムの食文化が凝縮されたユニークなドリンクばかりです。

③ コーヒーが苦手な方に:ヨーグルトコーヒー

「コーヒーの苦味がちょっと苦手……」という方には、ヨーグルトコーヒーがおすすめです。ベトナムではヨーグルトコーヒーは定番ドリンクのひとつで、コンカフェでも人気メニューに名を連ねています。

さわやかなヨーグルトの酸味がコーヒーの苦味をやわらかく包み込み、まろやかで飲みやすい味わいに仕上がっています。日本ではなかなかお目にかかれない組み合わせですが、一度飲めばその相性の良さに驚くはず。コーヒー好きの方にも新鮮な体験になるでしょう。

3. 唯一無二の空間:店舗の雰囲気と楽しみ方

コンカフェの最大の魅力は、何と言ってもその空間演出にあります。ドアを開けた瞬間、目に飛び込んでくるのはミリタリーグリーンに統一された壁と家具。まるで軍の司令部に迷い込んだような、独特の緊張感と懐かしさが同居する不思議な空間です。

壁にはベトナム社会主義時代のプロパガンダポスターが飾られ、棚にはヴィンテージのラジオやタイプライターが無造作に置かれています。頭上にはやわらかな光を放つランタンが吊るされ、レトロな温かみを演出。スタッフが着ているのは、北ベトナム軍の軍服をモチーフにしたグリーンのユニフォームで、世界観の徹底ぶりに思わず感心してしまいます。

この空間をより楽しむコツは、あえてスマートフォンから手を離し、五感でその場の雰囲気を味わうこと。ヴィンテージの小物を眺めながらゆっくりとココナッツコーヒーをすする時間は、慌ただしい観光スケジュールの中で極上のひとときになるはずです。また、店内のあちこちにフォトジェニックなスポットがあるので、写真撮影も忘れずに。軍帽やプロパガンダポスターを背景にした一枚は、旅の思い出として格別なものになるでしょう。

4. 日本人観光客のための実践ガイド

初めてコンカフェを訪れる日本人観光客の方に向けて、実践的な情報をまとめました。

ハノイのおすすめ店舗

ハノイ旧市街を観光するなら、以下の3店舗が特にアクセスしやすくおすすめです。

  • 27 Nhà Thờ通り店:ハノイ大聖堂のすぐそばに位置する好立地。大聖堂観光とセットで訪れるのに最適です。
  • 55 Mã Mây通り店:旧市街のメインストリートにあり、週末のナイトマーケット散策の合間に立ち寄れます。
  • 116 Cầu Gỗ通り店:ホアンキエム湖からも近く、湖畔の散歩ついでに訪れやすい場所にあります。

注文のコツ

メニューにはベトナム語と英語が併記されているので、言葉の壁を心配する必要はありません。初回は迷わず看板メニューのココナッツコーヒー「Cốt Dừa」を注文しましょう。メニュー表を指差すだけでもスムーズに注文できます。甘さの調整はできない場合が多いので、甘いものが苦手な方はブラックコーヒー(Cà Phê Đen)を選ぶのも手です。

支払いについて

現金(ベトナムドン)のほか、多くの店舗でクレジットカードも使えます。価格帯は29,000〜65,000 VND(約170円〜390円)と非常にリーズナブル。チップの文化はベトナムにはないので、表示価格そのままでOKです。

混雑を避けるなら

観光客に人気の店舗は、週末や祝日の午後に混み合う傾向があります。ゆっくりと雰囲気を楽しみたいなら、平日の午前中や14時前後の比較的空いている時間帯を狙うのがおすすめです。

5. まとめ

Cộng Cà Phê(コンカフェ)は、ベトナムの歴史と文化を一杯のコーヒーと共に体験できる、唯一無二のカフェチェーンです。社会主義時代にタイムスリップしたかのような独特の空間で味わうココナッツコーヒーは、ベトナム旅行のハイライトになること間違いなし。

日本にはまだ上陸していないからこそ、現地で体験する価値は格別です。ハノイやホーチミンを訪れた際には、ぜひ旧市街の路地裏にたたずむコンカフェのドアを開けてみてください。ミリタリーグリーンの空間で過ごすひとときが、きっとあなたのベトナム旅の忘れられない思い出になるはずです。

ベトナムの活気ともに事業を伸ばしていく。
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小島 怜

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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