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ベトナムは世界有数のコーヒー生産国であり、独自のコーヒー文化が根付いています。フランス植民地時代から続く歴史の中で育まれたベトナムコーヒーは、濃厚で香り高いロブスタ種を中心に、独特の風味が特徴です。
街角のカフェに足を踏み入れると、そこには日本では味わえない特別な時間が流れています。小さなプラスチック椅子に腰掛け、独自の抽出器具「フィン」からゆっくりと滴り落ちるコーヒーを待つ。
この一連の儀式が、ベトナムの人々の日常に溶け込んでいるんです。

ベトナムコーヒーといえば、甘くて濃厚なカフェ・スア・ダー(練乳入りアイスコーヒー)が有名です。しかし現地では、エッグコーヒー、ココナッツコーヒー、塩コーヒーなど、独創的なバリエーションも楽しめます。
国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると、ベトナムはコーヒー豆生産量においてブラジルに次ぐ世界第2位。特にロブスタ種の生産では世界一を誇ります。
では、実際にベトナムを訪れたときに立ち寄りたい、現地で人気のカフェを紹介していきましょう!
活気あふれる南の大都市ホーチミンには、伝統的なカフェから近代的なスタイリッシュなお店まで、様々なコーヒーショップが軒を連ねています。
ここでは、2025年現在、ホーチミンで特におすすめのカフェを5つ厳選してご紹介します。
ホーチミン1区にあるこのスポットは、一つのビル全体がカフェになっているという驚きの場所です。かつての古いアパートをリノベーションした9階建ての建物には、様々なスタイルのカフェが入居しています。

エレベーターは有料(約23円)なので、最上階まで上がってから階段で下りながら気になるカフェを探すのがおすすめです。
どうですか?一つのビルで複数のカフェ体験ができるなんて、なんだか宝探しみたいでワクワクしませんか?
1998年にベトナム系アメリカ人によってハノイで設立されたチェーン店です。ベトナム全土に展開しており、ホーチミンでも至る所で見かけます。
ベトナム式で抽出された本格的なコーヒーが楽しめるだけでなく、お土産用のコーヒー豆も購入できます。観光客にも地元の人にも人気の場所です。
ホワイトコーヒーは45,000ドン(約270円)とリーズナブル。日本でも通販で購入できるので、帰国後も味を楽しめます。
2016年に一号店をオープンし、現在ではベトナム国内に40店舗以上を展開するホーチミン発祥のコーヒーショップです。ハイランドコーヒーと比べて甘さ控えめなので、両方飲み比べてみるのも面白いでしょう。
コーヒー以外のメニューも豊富で、ホワイトコーヒーSサイズは39,000ドン(約234円)とお手頃価格です。
「ベトナムのスターバックス」とも呼ばれる人気チェーン。ベトナムコーヒーの魅力を世界に広めることをミッションとしています。
伝統的なベトナムコーヒーから、独自にブレンドした高級豆まで、幅広いメニューが魅力です。店内は落ち着いた雰囲気で、長時間滞在しても心地よい空間となっています。
洗練された内装と質の高いコーヒーで知られる高級カフェ。乙女心をくすぐるエレガントな空間で、ベトナムコーヒーの新たな魅力を発見できます。
歴史ある北の都ハノイには、伝統的なカフェが多く、独特の雰囲気を楽しめます。特に有名なのがエッグコーヒー発祥の地としても知られるカフェです。

2025年3月現在、ハノイで特に訪れる価値のあるカフェを5つご紹介します。
1946年創業の老舗で、エッグコーヒーを発明したことで知られています。卵黄と練乳を泡立てたクリーミーな層がコーヒーの上に乗った独特の一杯は、まるでデザートのような味わい。
旧市街の狭い路地にある本店は、いつも地元の人と観光客で賑わっています。歴史ある店内で飲むエッグコーヒーは格別です。
初めてエッグコーヒーを飲む方は、ぜひここで本場の味を体験してください!
ハノイの旧市街にある隠れ家的カフェ。地元の人々に愛される伝統的なベトナムコーヒーを提供しています。
レトロな内装と、窓から見える活気あるハノイの街並みが魅力です。ココナッツコーヒーが特に人気で、南国の甘い香りとコーヒーの苦味が絶妙に調和しています。
ハノイの観光名所として知られるトレインストリートには、線路沿いに多くのカフェが軒を連ねています。2025年3月現在、安全上の理由から一部エリアは立入規制が行われていますが、カフェは営業を続けています。
「TOA」や「Aroids – HaNoi train cafe」などのカフェでは、列車が通過する迫力ある光景を眺めながらコーヒーを楽しめます。列車の時間に合わせて訪れるのがおすすめです。
ただし、状況は変わりやすいので、訪問前に最新情報を確認しましょう。
コーヒーだけでなく、ベトナムの伝統的なお茶も楽しめるカフェ。特に蓮の花の香りをまとったロータスティーは、一度飲むと忘れられない味わいです。
ホアンキエム湖近くの落ち着いた空間で、ベトナムの茶文化も体験してみてはいかがでしょうか。
ベトナム戦争時代の軍事テーマで統一された独特の内装が特徴のチェーン店。ココナッツコーヒーが看板メニューで、若者を中心に人気を集めています。

レトロな雰囲気の中で味わうココナッツの甘さとコーヒーの苦みのハーモニーは、ベトナムならではの体験です。
ベトナムでコーヒーを楽しむなら、ぜひ知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
・カフェ・デン(Cà phê đen):ブラックコーヒー
・カフェ・スア(Cà phê sữa):練乳入りコーヒー
・カフェ・スア・ダー(Cà phê sữa đá):練乳入りアイスコーヒー
・カフェ・チュン(Cà phê trứng):エッグコーヒー
・カフェ・ドゥア(Cà phê dừa):ココナッツコーヒー
・カフェ・ムオイ(Cà phê muối):塩コーヒー
ベトナムのカフェでは、コーヒーが淹れられるのを待つ時間も楽しみの一つ。フィンからゆっくりと滴り落ちるコーヒーを眺めながら、周囲の雰囲気を味わいましょう。
朝の7時〜9時頃は地元の人々がコーヒーを楽しむ時間帯。この時間に訪れれば、より本場の雰囲気を体験できます。
コーヒーと一緒に、バインミー(ベトナム風サンドイッチ)やバインファイ(揚げパン)などの軽食も試してみてください。相性抜群です!
ベトナムコーヒーを日本でも楽しみたい方は、現地のスーパーやコーヒーショップでコーヒー豆やドリップバッグを購入するのがおすすめ。特にハイランドコーヒーやチュングエンのパッケージ商品は手に入れやすく、日本でも淹れやすいです。
また、フィン(ベトナム式コーヒードリッパー)も比較的安価で購入できるので、本場の淹れ方を日本でも再現できます。
ベトナムのコーヒー文化は、単なる飲み物を超えた生活の一部となっています。濃厚なロブスタ種の味わい、独自の抽出方法、そして様々なアレンジメニューは、コーヒー愛好家なら一度は体験したい魅力に溢れています。
ホーチミンの近代的なカフェから、ハノイの歴史ある老舗まで、それぞれの街で異なるコーヒー体験ができるのも魅力の一つ。ベトナム旅行の際には、ぜひこの記事で紹介したカフェを訪れて、現地の人々と同じようにゆっくりとコーヒーを味わってみてください。
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